山内雄喜の監修による、1930〜40年代のハワイアン・スウィングのオムニバス版。(KAHI レーベル 2002.07.15にリリース) 全曲30年代から40年代のスウィング全盛時代に録音されたウクレレアルバム。ウクレレがスウィングする! スウィンギーなウクレレ奏法をたっぷり味わえる。90年代以降、ハーブオオタなどソロウクレレが注目され、ウクレレは、ギターのようにソロ楽器としてのイメージも加わり、次第にかつての戦前のウクレレサウンドが忘れ去られようとしているなかで、注目すべき実に貴重なアルバムだ。
元来ウクレレは歯切れよく、伴奏楽器として、リズミカルに演奏されるが、このCDを聴くと、どの曲も実によくスウィングしており、当時、ウクレレが決してギターの代役でない(どころかむしろ主役であった)ことがよくわかる。今の時代に聴けば、録音の古さは、レトロな味わいに繋がっているし、一般的なハワイアンのイメージからすれば、もっとジャズ寄りの、終始一貫スウィンギーなノリで迫ってくる演奏は、かなり新鮮に思えてくる。
アコースティックギターの雄、マーティン社は戦前のウクレレブーム到来時に業績をあげ、現在の会社の基礎を築いたといわれるが、このアルバムを聴くと、当時ウクレレがいかにもてはやされていたかも想像できる。しかし、それにしても当時のウクレレ演奏のレベルの凄さに驚嘆してしまう。ウクレレファンだけでなく、広くアコースティック・ミュージックやクラシックジャズ好きの人にもお勧めできる。
日: 2007年2月4日
吉田神社節分
京都百万遍から東山通りを南へ下り、東一条通りを東に向かって歩いていくと、吉田神社の参道に入る。京大キャンパスに挟まれた東一条通りは、普段はほとんど京大生しか歩いていないが、毎年、2月3日の節分には、この通りはすっかり様変わりし、両側は屋台で埋め尽くされる。
この日は、天候にも恵まれ、午後から多くの参拝客で賑わっていた。参道を上り、本宮を抜け、さらに右手に進み、しばらく上ったところに山蔭神社という料理にまつわる神社がある。ここで、河道屋が年越しそばをやっていた。また、その手前には、菓祖神社というお菓子の神様もある。菓祖神社は、長い行列ができていた。なにかの接待があるのかと思い、しばらく並んでいたら、お菓子ではなく、お茶の接待であることがわかった。帰りに、山蔭神社の近くで、地元吉田神社の氏子である松井酒造の屋台を発見し、「ふじちとせ・にごり酒」を買って帰った。家で飲んだらすばらしくおいしかった。
Data:Olympus E-330 ZD14-54mm/F2.8-3.5

