ハワイアンの名曲でおなじみの、カイマナヒラとは、ダイヤモンドヘッドのこと。
ダイヤモンドヘッドは、ハワイ語で、カイマナヒラと呼ばれるが、ワイキキのシンボルであるこの丘は、昔からカイマナヒラと呼ばれていたのだろうか。英語のダイヤモンドヘッドという名は、後になって名付けられたのか?。
当然、ハワイ語のカイマナヒラという呼び方のほうが古いと思いながらも、この2つの言葉の発音は何か関連性があるようにも感じられる。
ハワイ語は、母音は日本語と同じように5つだが、子音は7つしかないらしい。
発音は明瞭だ。濁音がない。
ダイヤモンド・ヘッドは、ダイヤモンド・ヒルとも呼ばれるらしい。
これを英語で発音すれば、ダイマナヒラとも聞き取れる。
濁音のないハワイ語で発音すれば、ダイマナヒラ →カイマナヒラ、という結びつきが考えられる。
とすると、英語のダイヤモンドヘッドが先で、それを聞いて、後になってカイマナヒラと名付けられたに違いない。
池澤夏樹の小説「カイマナヒラの家」(集英社文庫)のなかの、主人公とロビンとの会話を引用すると、
『そう、あれはあの山のことだよ。ダイヤモンド・ヘッドはダイヤモンド・ヒルとも言う。そしてダイヤモンド・ヘッドをハワイイ語で発音すると、カイマナヒラになる。ダイヤモンド・ヒル、カイマナヒラ。わかるだろ』
(2006/01/28掲載)