2007年に入り、いよいよオリンパスの攻勢スタートか。昨年秋に、「E-system」宣言が発表され、今年はその第2章が始まろうとしている。各社のデジタルカメラのなかで、今後オリンパスが最も期待できそうだ。将来に備えた特許技術もかなり揃ってきており、いよいよ機が熟してきた感じである。
そうしたなかで、そのプレリュードというべき、新製品が国内発表された。レンズ一体型カメラで、光学18倍ズーム機「SP-550UZ」。なんと、28mm〜504mm(35mm換算)のウルトラズームを搭載し、開放F値がワイド側でF2.8、望遠側でF4.5という、驚くべきスペックだ。EDレンズ:2枚、非球面レンズ:4枚搭載。フォーカスは、同クラス初の前群移動方式を採用し、従来にはない新しい工夫がなされているらしい。また、高倍率ズームレンズで気になるディストーションも、ワイド側、望遠側ともにかなり押さえられているようだ。感度は、ISO50〜5000までの超高感度を有する。しかも、CCDシフト式手ぶれ補正機能を搭載。連写性能は710万画素HQモードで1.2コマ/秒だが、 120万画素にすると最大15コマ/秒の高速連写が可能。あと気になる点は外観だが、写真で見た限りなかなかスタイリッシュでよいデザインだ。コンパクトで引き締まり、重さは365gで大変軽量。
それにしても、今年のオリンパスの勢いを象徴するような新モデルの登場で、やはり、オリンパスの宣言した第2章は間違いなく始動したといえる。いよいよデジタル一眼レフ部門での新モデル発表が楽しみだ。
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