
Django:「第91回で採り上げた、フランチェスコ・カフィーソ(Francesco Cafiso)のファーストアルバム。2005年NYで録音。当時弱冠16歳。アルバム名は、ニューヨーク・ララバイ/フランチェスコ・カフィーソ・ニューヨーク・カルテット。パーカー直系のスタイルを完全に自分のものとし、実に表情豊かに歌っている。」
Murphy:「これもヴィーナス・レコードからリリースされたの?」
D:「そう。1曲目のバードランドの子守歌を聴いたとたん、とても16歳の少年とは思えなかった。表現の幅の広さ、堂々としたプレイに驚かされてしまう。力もあり、しかも歌うような演奏。リズム感が抜群だ。
ところで、Jimmy Van Heusen作曲のポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス(Polka Dots And Moonbeams)が3曲目に入っている。この曲は、1940年に作られ、フランク・シナトラが歌い大ヒットした。ウエス・モンゴメリーやビル・エバンスをはじめ多くのプレーヤーがこの曲を吹き込んでいる。名曲だ。そして名演奏だ。」


