
Django:「Django系ジャズの最新アルバム、Gypsy Lamento。実はこのアルバム、2008年4月にヴィーナス・レコードより発売されたが、今の季節にぴったりなジャズだ。真夏にこそ聴きたいアルバム。あの、ジャンゴ・ライハルト的スウィング・ジャズが存分に楽しめる。
演奏は、サックスとクラリネットの両刀使いのケン・ペプロフスキー(Ken Peplowski)率いるGypsy Jazz Band。ギターは、名手Bucky PizzarelliとともにHoward Aldenも参加。ドライなアコースティックサウンドでジプシー・ギターを奏でる。もちろん、ヴァイオリン(Arron Weinstein)も加わり、白熱のジプシー・スウィング・セッションが展開される。
冒頭のTopsyからいきなり、引き込まれる。もちろん、ジャンゴの十八番Minor Swingも収録されている。Tearsでは、ジャンゴ風ギターが大活躍。意外だったのは、エリントンの屈指の名曲Solitudeが取り上げられていること。選曲の良さが光る。Djangoの香りを現代に蘇らせた実に楽しい最新アルバム、カラフルなサウンドと独特のスウィング感、一度聴くと手放せなくなる。これはもう今夏のベストアルバムとしかいいようがない。Djangoが薦める最もDjango的なアルバム、文句なしに特選!」
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