カイマナヒラ

R0011120ハワイアンの名曲でおなじみの、カイマナヒラとは、ダイヤモンドヘッドのこと。
ダイヤモンドヘッドは、ハワイ語で、カイマナヒラと呼ばれるが、ワイキキのシンボルであるこの丘は、昔からカイマナヒラと呼ばれていたのだろうか。英語のダイヤモンドヘッドという名は、後になって名付けられたのか?。
当然、ハワイ語のカイマナヒラという呼び方のほうが古いと思いながらも、この2つの言葉の発音は何か関連性があるようにも感じられる。
ハワイ語は、母音は日本語と同じように5つだが、子音は7つしかないらしい。
発音は明瞭だ。濁音がない。
ダイヤモンド・ヘッドは、ダイヤモンド・ヒルとも呼ばれるらしい。
これを英語で発音すれば、ダイマナヒラとも聞き取れる。
濁音のないハワイ語で発音すれば、ダイマナヒラ →カイマナヒラ、という結びつきが考えられる。
とすると、英語のダイヤモンドヘッドが先で、それを聞いて、後になってカイマナヒラと名付けられたに違いない。

池澤夏樹の小説「カイマナヒラの家」(集英社文庫)のなかの、主人公とロビンとの会話を引用すると、
『そう、あれはあの山のことだよ。ダイヤモンド・ヘッドはダイヤモンド・ヒルとも言う。そしてダイヤモンド・ヘッドをハワイイ語で発音すると、カイマナヒラになる。ダイヤモンド・ヒル、カイマナヒラ。わかるだろ』
(2006/01/28掲載)

ハワイアンスラックギターの名手、ソニー・リム

Slack Key Guitar: The Artistry of Sonny Lim
B000bdgweo01_aa240_sclzzzzzzz_ハワイには、日本ではあまり知られていない素晴らしいミュージシャンがたくさんいる。特にギターの分野では、スラックギターというハワイならではの独自の奏法による優れた演奏家が多い。ソニー・リムもその一人。
Slack Key Guitar: The Artistry of Sonny Lim(Palm Records)は、ハワイのスラック・キー・ギターの名手、ソニー・リム(SONNY LIM)の代表作ともいえる、グラミー賞受賞ソロアルバム。このアルバム、実はホノルルのタワーレコード(現在閉店)で入手した。
ソニー・リムは、ハワイの有名な音楽一家であるLIMファミリーのひとり。ビッグアイランドで生まれた。
ビッグアイランドはハワイのカウボーイ・カントリー文化の発祥の地であり、そこで育ったソニーのギターも当然カントリーの影響を受けている。でもこのアルバムは、メインランドのカントリー・ミュージックよりも、ハワイのトラディッショナル・ルーツをベースに彼の持ち味が生かされ、コンテンポラリーでさわやかだ。もちろん全曲アコースティックギターのソロ。
アルバム全体を包み込む、スローライフな時間の流れは、忙しい生活のひとときをリラックスさせ、ゆったりとした気分にしてくれる。大半はソニー・リムのオリジナル曲で、ブルースやラグなども入っている(2曲目)。
なお、彼の演奏が2曲入っている、アルバム”SLACK KEY GUITAR Volume 2“も一昨年度のグラミー賞に輝いた。

UKULELE SWING(ウクレレ・スウィング)

Kahi0001s山内雄喜の監修による、1930〜40年代のハワイアン・スウィングのオムニバス版。(KAHI レーベル 2002.07.15にリリース) 全曲30年代から40年代のスウィング全盛時代に録音されたウクレレアルバム。ウクレレがスウィングする! スウィンギーなウクレレ奏法をたっぷり味わえる。90年代以降、ハーブオオタなどソロウクレレが注目され、ウクレレは、ギターのようにソロ楽器としてのイメージも加わり、次第にかつての戦前のウクレレサウンドが忘れ去られようとしているなかで、注目すべき実に貴重なアルバムだ。
元来ウクレレは歯切れよく、伴奏楽器として、リズミカルに演奏されるが、このCDを聴くと、どの曲も実によくスウィングしており、当時、ウクレレが決してギターの代役でない(どころかむしろ主役であった)ことがよくわかる。今の時代に聴けば、録音の古さは、レトロな味わいに繋がっているし、一般的なハワイアンのイメージからすれば、もっとジャズ寄りの、終始一貫スウィンギーなノリで迫ってくる演奏は、かなり新鮮に思えてくる。
アコースティックギターの雄、マーティン社は戦前のウクレレブーム到来時に業績をあげ、現在の会社の基礎を築いたといわれるが、このアルバムを聴くと、当時ウクレレがいかにもてはやされていたかも想像できる。しかし、それにしても当時のウクレレ演奏のレベルの凄さに驚嘆してしまう。ウクレレファンだけでなく、広くアコースティック・ミュージックやクラシックジャズ好きの人にもお勧めできる。

吉田神社節分

P2032385_1京都百万遍から東山通りを南へ下り、東一条通りを東に向かって歩いていくと、吉田神社の参道に入る。京大キャンパスに挟まれた東一条通りは、普段はほとんど京大生しか歩いていないが、毎年、2月3日の節分には、この通りはすっかり様変わりし、両側は屋台で埋め尽くされる。
この日は、天候にも恵まれ、午後から多くの参拝客で賑わっていた。参道を上り、本宮を抜け、さらに右手に進み、しばらく上ったところに山蔭神社という料理にまつわる神社がある。ここで、河道屋が年越しそばをやっていた。また、その手前には、菓祖神社というお菓子の神様もある。菓祖神社は、長い行列ができていた。なにかの接待があるのかと思い、しばらく並んでいたら、お菓子ではなく、お茶の接待であることがわかった。帰りに、山蔭神社の近くで、地元吉田神社の氏子である松井酒造の屋台を発見し、「ふじちとせ・にごり酒」を買って帰った。家で飲んだらすばらしくおいしかった。

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Data:Olympus E-330 ZD14-54mm/F2.8-3.5

エンゲル薬局

Wien006_1天使のモザイクタイルがシンボルのエンゲル薬局は、シュテファン大聖堂から歩いて約5分のところにあり、Bognergasseに接している。1902年に改築され、この壁画が描かれた。皿を差しのべる天使の手には蛇が絡まっている。どうして蛇なのか?と思って調べてみた。蛇は薬学のシンボルであるらしい。
(2005年6月25日投稿の再掲載)

ウィーンの市電

Wien007ウィーン市内を走る市電。
旧市街を一周する市電に乗り、車窓からの景色を眺めると、リンク(環状道路)沿いのモニュメントが次々に出現する。1番線は時計回り、2番線なら半時計回り。
国会議事堂は民主主義のルーツ・ギリシャ古典様式、ウィーン大学は学問の象徴、文芸復興・ルネサンス様式、ブルク劇場は演劇の発展期であるバロック様式、市庁舎はゴシック様式。建物の様式と精神が見事に一致する。
(2005年6月26日投稿の再掲載)

プラター遊園地 −その2−

Wien005映画「第三の男」で有名になった、プラター公園の大観覧車。回転スピードは秒速75cm、実にゆったりとしたテンポで回転する。車内のインテリアはウッディ感覚あるれる設え。
ここからウィーンの旧市街を眺めれば、町中の建物の高さが見事に整えられていることがよくわかる。そんななか、シュテファン大聖堂が突出し、あたかもアルプスのそびえ立つ秀峰が雲海から突き出たようなイメージだ。
(2005年6月25日投稿の再掲載)

プラター遊園地

Wien004プラター公園内にある遊園地のメリーゴーランド。遊園地ならどこにでもある回転木馬。わざわざウィーンまで来て回転木馬を見に来る人なんていないだろう。でもここの木馬はふつうではない。
プラター公園のメリーゴーランドは「木馬」ならぬ本物の「馬」が回転する。生きた馬が整然と並び円を描き回転する様子は壮観だ。各馬に子供を乗せ、準備完了すると、馬に鞭が入り、機械のように徐々に加速していく。4〜5分フル回転したら、また鞭が入り徐々に減速していく。夢中で見ているとあっという間に終わる。もう一度見たくなる。
(2005年6月25日投稿の再掲載)

プラター公園

Wien003ドナウ川とドナウ運河に挟まれたプラター公園。このプラター公園へ行くには、Uバーン(地下鉄)の1号線でプラターシュテルン駅で降りるのが便利だ。また、地上には市電の駅があり、N号線と21号線が通っている。
このあたりまで来ると、さすがに観光客はほとんど見かけない。地元の人たちばかりだ。いまどきプラター公園の大観覧車に乗りにくる観光客はよほど時間のある人に限られる。
(2005年6月23日投稿の再掲載)

ハンス・ホライン -その2-

Wien002ウィーンに行くたびに、このハンス・ホラインの設計したショップの前で立ち止まる。ホラインは、ウィーンのまちなかに多くの傑作を残している。大きな建物ばかりでなく、小さな店舗も数多く手がけている。
そんな中の一つ、コールマルクトにあるこの店は、普段気がつかず見過ごすほど、周囲の建物と調和している。奇抜で個性的なデザインだが、人の心を引きつける。一時的な流行で出来たものとは思えない。おそらく古くなっても色あせないだろう。いや、常に時代をリードしてきたホラインの作品は一過性のものではなく、時代とともにクラシックとなるだろう。
この店にふさわしい...いやこの店を撮影するのにふさわしいシーンは...、いつもそのことを考える。瞬間の光景、時の移りゆく変化の中で、逃してはならないシーン。シャッターチャンスは無限だ。でもシャッターを切らなければ記録されない。
(2005年6月22日投稿の再掲載)