第71回 不滅のジャズ名曲-その71-ソルト・ピーナツ(Salt Peanuts)

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Murphy:「このところ気温も30度近くまで上がりもう夏だね。ところで夏の暑さを吹き飛ばしてくれるジャズで何かいいアルバムない?」

Django:「ジャズに季節は関係ないよ。」

M:「そう簡単に言うなよ。Djangoくんにいろいろ教えてもらったけど、やっぱりビ・バップが一番。パーカーとガレスピーのコンビは、夏の暑さも吹き飛ばしてくれるし、最近よく聴いている。」

D:「よし、それなら、パーカー、ガレスピー路線のビバップ派のアルバムのなかから選ぼう。ズバリ矢野沙織だね。」

M:「矢野沙織って高校生じゃなかった?」

D:「もう高校は卒業しているけど、夏向きジャズで推薦!。彼女のビバップ三部作の第三弾で2005年春にリリースされた、SAKURA STAMPというアルバム。アルバム名は春向きだけど中身は夏向きだ。」

M:「矢野沙織ってこれまで聴いたことないけど、そんなにいいの?」

D:「あたりまえだろう。知らないでは済まされないぞ。」

M:「どんな演奏スタイル? なんとなく女性的なやさしいイメージだけど?」

D:「ぜんぜん違う。バリバリのパーカー派だ。気持ちの良いくらいパーカー的な演奏をする。SAKURA STAMPには、Donna Lee、Shawnuffなどのビバップの有名曲が入っている。それにガレスピーの愉快なソルト・ピーナツ(Salt Peanuts)という曲も吹き込んでいるからおもしろい。ボクは事あるごとにガレスピーの魅力を言い続けているけど、矢野沙織がガレスピーの曲を次々と吹き込んでくれるからうれしいね。

このアルバムは、NYのトップ・アーティストとの共演(2004年)だから文句なしの秀作だ。Nicholas Payton(tp) 、それにPeter Bernstein(g)も参加している。ビバップ好きのMurphyくんには、是非、矢野沙織を聴いてほしいね。」

第71回 不滅のジャズ名曲-その71-ソルト・ピーナツ(Salt Peanuts)” への2件のフィードバック

  1. Salt Peanutsはチャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピ、バド・パウエル、チャールス・ミンガス、マックス・ローチの「ザ・クインテット」で初めて聴きました。
    マイクに向かって「ソルトピーナッツ」と言っていたのですぐ覚えました。
    その後マイルス・デイビスのクインテット4部作でも聴きましたが、やっぱり楽しめる曲ですね。
    矢野さんのアルバムも聞いてみたいです。

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  2. いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
    矢野沙織は、中学生の頃に東京中のライブハウスに出演交渉をしてまわったというぐらいだから、大したものですね。
    またよろしくお願いします。

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